Gentoo派になりました
8月〜9月ごろからメインマシンの X201s の Ubuntu10.10 が急速に不安定になってきました。原因はよく分かりません。最初、排気口が詰まったことによる熱暴走かと思っていましたが、熱の問題を解決しても状況はあまり改善せず、9月末には1日10回以上再起動するような状況になり、とても生活できない状況になったのでOSを入れ替えることにしました。
11.10までのつなぎとしてGentooでも使ってみようと思い、WDの安いハードディスクを買ってきてGentooを入れてみました。結果、相当よかったので今もそのままGentooで使っています。以下、Gentoo導入のメモです。かなりいいかげんで、細かいところはアドリブでやったのであんまり覚えていませんが、何かの参考になるといいですね。
Gentoo インストール
ブートと展開用ファイルだけが入ったCDを準備。手順をひとつひとつ確認しながらすすめるのでかなり時間がかかった。別環境に2回目インストールしたときは再起動まで1時間ぐらい。練習すれば放置してあるPCをGentooにしてしまうのに10分かからないくらいまで行けるのかも。
Xの起動ではまった。結局、自分で xorg.conf 書いてはダメだということと、 /etc/make.conf に INPUT_DEVICES="evdev" が必要だった。これらの情報は日本語ドキュメントと英語ドキュメントで内容が違っていたので、日本語で概要を掴んで英語ドキュメントで詳細を見る方が確実そう。
カーネルコンパイルが楽。すごい楽。FreeBSD 並。10年以上 Linux をやっていて make menuconfig から make modules_install までこけなかったのは初めて。一方で Ubuntu ではカーネルのビルドに成功したことがほとんど無い。 Ubuntu は独自にカーネルを調整してるらしいので独自コンパイルが難しいのかも。
/etc/fstab の /boot のオプションに noauto が入っているのに気がつかずに /boot の内容が反映されずにしばらく grub ではまってた。
あとはひたすら emerge してもとのUbuntuで出来ていた環境に近づけていくだけ。naota先生の資料が大変役に立ちました。
メインメモリは 6GByte あるので /dev/shm の容量は 5GByte にした。大物 LibreOffice のコンパイルが 3GByte ちょっと使うので多めに設定。
途中、libpngの更新ではまった。soライブラリのシンボリックリンクが足りなかったので自分で足した。何というか、 emerge のエラーが親切というかログも素直なので問題解決がしやすい。
WD の IntelliPark 問題
ディスクアクセスの時に2秒くらい固まるのは気のせいかなと思っていたけど、やっぱり気のせいでなかった。
るびきちさんもはまったこのIntelliPark地雷を踏んでしまった。3000円くらいの安物だったので、よく調べずに買ってしまった。ハードディスクの値段というより、Gentooインストールにかけた時間と労力が悔しかったのでなんとか対応した。
方法は、非推奨ツールのwdidle3を使う方法。
USBメモリにDOSブートディスク作成。DOSのブートはいろいろ試したけども、結局 Linux 上の makebootfat を使う方法が一番確実だった。
wdidle3でハードディスクの設定を見てみると4秒アイドルでヘッド退避・回転停止の設定だった。4秒ごとにシステムが2秒固まる設定に殺意を覚えた。すぐにwdidle3/dでタイマーを無効にした。一応普段は固まらなくなったが、バッテリー駆動中に固まる時がある。今後の課題。
ATOK X3 インストール失敗 → ibus/mozc へ
こちらを参考に頑張った。
しかしながら iiim のサーバーが起きない。ダイナミックリンクの問題みたいだけど、2日ぐらいいろいろ頑張ったけどだめだった。あきらめて ibus/mozc にした。全然問題なかった。。。
unzip/file-roller 文字化け
スーツとしては日本語SJISファイル名入りのZIPが扱えないと困る。unzipに自分でパッチするのかと思ったら、unzip の最新 ebuild の mask 外して natspec 入れると解決した。
/etc/portage/package.use =app-arch/unzip-6.0-r2 natspec /etc/portage/package.accept_keywords >=dev-libs/libnatspec-0.2.6 ~amd64 =app-arch/unzip-6.0-r2 ~amd64
GNOME/Compiz
すんなり入った。screenlets もそのまま移行。これでもとのデスクトップ環境がもどった。
そこへ naota 先生から Gentoo の compiz 終了かものニュース。
- Re: desktop-effects herd future
nvidia とか ati とかのボード持ってないので、メインでサポートは出来ないけど、パッケージを単に追従させるとかだったら出来るかもしれない。あとで desktop-effect overlay をチェックしてみる。
VMware → VirtualBox
VMware Server の放置っぷりに困ってたので、この機会に VirtualBox に移行。設定ファイルとイメージを変換するだけで完了。超快適。今までの VMware の速度はなんだったのか。。。
USB2.0の対応は一応出来てはいるけども、iPadの同期はちょっと不安定。ipadなどの同期はWifi経由か、iOSのアップグレードなどのクリティカルな更新はMacを使ったほうが良さそう。
iPad用アドホックルーター
X201sを有線でつないでいるときに、iPadからも無線でアドホック接続してX201sをルータにして外に出たい。
こちらを参考に、dhcpdとiptablesを入れて設定。有線側のDHCPを混乱させないように注意。
電子辞書 EBView の ebuild
Emacs の lookup でもいいのだけど、ウインドウの構成が崩されるのが嫌なので EBView をよく使っている。
Portageに無かったので最初は自前コンパイルしてたけど、 思い切って ebuild 書いてみた。
- prototype030: オレオレGentoo overlayを作ってlaymanで管理する
- http://www.gentoo.org/proj/en/devrel/handbook/handbook.xml
実際には app-dicts/eblook の ebuild を参考に書いた。dpkgよりは楽だった。
GNOME-Do の migemo 化 ebuild
GNOME-Doもパッチ作って migemo の use いれて ebuild 作成。ebuildはまだ自信がないところがあるので、naota先生のebuild読み講座で勉強中。
- 自分のとこの overlay