Kensington SlimBlade Trackball と Ubuntu 9.04
ちょっと前に、長年使い続けてきたKensington Expert Mouse 7から、今年発売になったKensington SlimBlade Trackballに乗り換えた。
出た当初、id:nowokayから紹介された瞬間「ポインターが固定できないから、ひねるとか使いやすいわけ無いでしょう!」とか言っていたのだけども、いくつかのユーザーレビューが高評価を出していたので思い切って購入。結果は大変良かった。これはすごい。1日でひねりに慣れた。個人的には穴が空いて掃除しやすくなったり、高さが減って手首の負担が減ったのがうれしい。やっぱりUIは使ってみないと分からない。nowokayごめんなさい。
Ubuntu(8.04, 8.10, 9.04)に繋げても基本機能は問題なく動くが、奥の2つのボタンが効かない。これはミドルクリックが効かないと言うことで、X使っている人にとっては多くのソフトでコピペが出来ないことになり、かなりストレスになる。Windows版でも変なボタンに割り当てられていてみんな困ってるらしい。
いろいろ探してみると、最新のカーネルではドライバが出来ている模様(ドライバが出来るまでのやりとり)。そこで、ここのパッチを参考にドライバを入れてみた。なお、8.04ではUSBまわりのカーネルのソースがぜんぜん違うので、このやり方での導入はかなり難しそう。
作業内容
適当なディレクトリで作業。(注:コマンドはイメージです。)
$ apt-get source linux-source-2.6.28 $ cd linux-2.6.28
driver/hidの中身に対して、このページのパッチを当てる。
ソースの追加・修正が終わったら、以下のようにカーネル構築、インストール。
$ fakeroot debian/rules clean $ AUTOBUILD=1 fakeroot debian/rules binary-generic $ cd .. $ sudo dpkg -i linux-headers-2.6.28-15-generic_2.6.28-15.52_i386.deb $ sudo dpkg -i linux-image-2.6.28-15-generic_2.6.28-15.52_i386.deb
カーネルアップデートの度にやる感じ。今のところ、2.6.28の13〜15については問題なく適用できている。
FreeBSDからやってきた身としては、Linuxのカーネルはカスタマイズやコンパイルがすごく大変。けっこうやってるはずなんだけど、まだまだ慣れない。