じかん

小学校のころ、学校の行き帰りの30分は無限のように感じられ、寄り道の度に新しい発見があった。

中学校のころ、いろいろなことに興味を持ったが、飽きるほうが早くて時間がなくて出来なかったということはあんまり無かった。

高校のころ、ぼんやりと未来を意識するようになった。でも、この先自分に起きると言われている人生のイベントはあんまり実感を持って信じてはいなかった。

大学のころ、大抵のことは徹夜でカバーできてた。やれることは出来るだけやってきた。まだ週末は普通に休みだった。

大学院のころ、大抵のことは週末でカバーできてた。気がついたら、高校で心配していたイベントはほとんど実現していた。

仕事が始まってから、週末が休みではなくなっていた。リカバーの余裕がなくなってきた。

いつもこれ以上忙しくなることはないだろうと考えながら、毎年予想に反してどんどん忙しくなっていく。理不尽な状況で終わりが見えない中、将来が見えたような気がした。

現在、ひとつきは720時間しか無いんだなと実感する。そして桜の花の落ちるスピードは5cm/sec。


種子島でなくても鹿児島では高校生がたくさんカブで登校していた。